安いの意味 cheap と inexpensive のニュアンスの違い

さて、今回は「安い」というニュアンスについて。
よく、「安い=cheap」と機械的に暗記してしまっている方がいますが、全て cheap と片付けてしまうと、これはかなり危険です。
その理由を今回は一挙公開します。

広辞苑で「安い」という意味を調べてみると、「その質、量に比べて、値段が低い」とあります。
これを見ると、もともとこの言葉自体には、どう読んでも、(少なくても)マイナス的なことは書いていない。

「最近、近所に安くて美味しいすし屋さんが出来たから、一緒に行こうよ。」
元気のいい商店街やスーパーなんかでは「は~い、安いよ安いよ~」と決まり文句。

そんな日本語の「安い」に当てられる英語がこの、cheap です。

ただ、この単語、日本語で使われている「安い」という意味とは別に、英語では「安っぽい」というどちらかというと、否定的なニュアンスを含んでいます。

たとえば
Cheap wine gave me a headache.
「安い(安っぽい)ワインを飲んだら頭が痛くなった」
の文では、明らかにそのワインの質の粗悪さが示されています。

それから、品質が高い割に価格が低い場合には、cheap ではなく、inexpensive や low-price を使うのが、普通です。

「お買い得だー」っていう感じを表すときの感情って、普段はその値段では買えないけれど、クリスマスだとか、年末セースだとかで高かったものも、大特価なんかで安くなりますよね。
こんなときに使うのが、inexpensive や low-priceというわけです。

次の例文は、両者の違いをうまく表しています。

It's inexpensive but not cheap.
「安いけれど、安っぽくない」

何となく、わかってきましたか?

では、問題。
The clothes from that store are (cheap/ inexpensive)
they fall apart.
「あそこのお店の服は安っぽいからやぶけてしまいます」

この英文では、服の品質が粗悪であることを示しているので、cheap を選びますが、特に、cheap は、
furniture「家具」
jewelry「宝石」
clothes「服」 clothe「着せる」と発音が違うので、注意してね。補足までに。
radio「ラジオ」
hat「帽子」など主に、日用品を表す場合、否定的な意味で使われることが圧倒的に多いです。

また、cheap や inexpensive は、最終的には「物の値段が安い(安かった)」という意味をニュアンスに含んでます。

だから、たとえば、
The price of the car is (cheap / inexpensive).
(その車の値段は安い)
という文があったら、どうなのかというと、price「値段」という単語と一緒に cheapや inexpensive が使われることはまずないのです。
あくまで、物に対して使います。

これを別の表現でいうとしたら、
I bought the car at a low/ high price.
こんな具合です。

ちなみに、これはアメリカでよく耳にしたのですがcheap というのは、「ケチな」という意味でも使われたりもします。

He is really cheap.
「彼は本当にケチなやつだ」
という具合です。

まとめると、
cheap の基本的なニュアンスとして覚えておいたらいいのが、
cheap wine
cheap hotel
のように、サービスや品質の粗悪さを暗示させる語です。

とくに衣料品や家具、宝石などの「日用品」と結びつくと日本語で言う、「安い」というのではなく、「安っぽい」という否定的な「安さ」の意味で使われることの方が多いです。

ただし、他のものと比較して使う時には否定的な意味にはならないので、大丈夫です。

Is there anything cheaper?
(もっと安いのはありますか?)
こんな感じですね。

inexpensive については、常に肯定的な「安さ」としてイメージして覚えておけばOKです。

あまり、意識しないと、特に日常会話では、cheap を連発してしまいがちですが、inexpensive が使えることで、日常会話の幅が広がってきます。
と、経験者は語る(笑)。

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