写真描写のリスニング問題で知っておくべき5つのテクニック

 ここでは、写真描写問題のコツをお話します。かいつまんで以下に何を述べるかというと、写真そのものの見方、捉え方ですが、写真問題の最大の落とし穴であり、ヴィジュアルとしての捉え方の隙とは「ヴィジュアルで理解することで引っかけ問題に気を取られること」です。

例えば lack(不足)と rack(棚)では、意味は全く異なります。また、long(長い)と wrong(悪い)も、ほぼ発音が同じ為に、あるものが不足しているのか、陳列棚の話をしているのか、或いはあるものが長いのか、欠陥があるのか、という問題であれば、実に引っかかりやすいものとなってしまいます。

上記を例えて言うなら、スーパーマーケットなどの写真を見て解く問題だとすれば、例えば陳列棚の上にあるポテトチップスが足りないのか、或いは陳列棚の上にはポテトチップスがあると言っているのか、というような違いです。

ヴィジュアルを使ったテクニックは、まず絶対必須のものとして覚えてください。その上で、最後の得点の分かれ目を作るのは、重箱の隅をつつくような言葉の違いや発音の違いです。また、似たような引っかけとして、例えばボートの写真があったとしましょう、この時にボートという単語を無意識に頭に刷り込んでしまい、実際には何かの投票(vote)をしているという説明があったとしても、私達はヴィジュアルを過信してしまうと、無意識にそれを頭の中でボート(boat)と認識してしまいます。反復して同じものを何度も聴き、練習することでこうした引っかかりをスムーズに解消することができるようになります。
テクニックはまさに大切な宝物です。しかし、それに甘えず、気を緩めずにスタートダッシュに臨みましょう。

第一のテクニックは、「そこに何があるのかを 真っ先に把握すること」です。

写真を見て答えるということは、その写真に写っているものの中で、何を見て、何を答えるべきかを把握すること、つまりは、その写真の中で目立つもの全てをできる限り早く覚える事が重要です。

具体的には、以下の項目を頭の中でチェックしてください。
①誰が何をしている、どんな服を着ていて何を持っているのか。
②人物や物はどちらの方向を向いているのか。
③画面に於ける中心となるものは何か、場所はどこなのか。
④その写真の時間はいつなのか。


大まかにこれらを把握するだけで、たとえリスニングで聞き漏らしがあったとしても、断片的な単語をつなぎ合わせるだけで、何を言っているのかという意味を理解できるようになります。

また服装や、何か持っているものがあればそれもチェックしてください。

ただし、服装や持ち物、方向や表情などに気を取られ過ぎて、動詞を聞き落とさないように注意してください。全体と部分、この2つを切り分けて考え、頭の中で整理する必要があります。

例えば、
「青いスーツの男が横断歩道を歩いている、その手前で赤いクーペが信号待ちをしている」
こういう写真があったとします。

その場合、男は「青い」スーツ、信号は歩行者側が「青」、車の側が「赤」で、車自体は「赤」のクーペ。

これらを一生懸命覚えていたのに、男が歩いている、という「walking」などの動詞を聞き落とす事で、せっかく覚え、整理した情報が無駄なものになってしまいます。

間違えて走っている、或いは青いスーツの男が運転している等の選択肢にしてしまっては元も子もない、というわけです。

上記のチェック項目を把握し、名詞と動詞の2つをしっかり聞き取ることで、ほとんどの問題は回答できます。
最後の最後までテクニックに甘えず、気を引き締めてTOEICに取り組んで下さい。


第二のテクニックは、「人物の性別、位置関係、共通点、 相違点をチェックする」というものです。

写真の中に複数の男女が写っている場合は、まず上記の4つに注目して下さい。

男は何人? 女は何人? どこの誰が男、誰が女? 場所はどちらが右でどちらが左? 共通している部分はどこか? 違っている部分はどこか?

こういったものに注意してみるのです。

まるで間違い探しのようですが、限られた時間の中で伝えられる情報はとても限定的なものです。これらの情報をしっかりと把握することは、それほど大変なことではありません。大切なのは、意識して行うことです。

第一のコツでは「目立つものをまず真っ先に把握する」と説明しましたが、その次に把握するべきものはこうした細かく、それでいて大きく違って目立つ写真の中にある情報です。

また、主語には特に気を付けてください。
男性(Man)、あるいは女性が(Woman)何をしているのか。何かのカタログを見ているとしたら、そのカタログを見ているのが男か女か、スーツなのかTシャツなのか、誰が座っていて誰が立っているのか、どちらが右でどちらが左か、といった点に注意しましょう。

細かいようですが、こういった部分が出ることがよくあります。但し、細かすぎて判別がしづらいようなもの、クイズなどの間違い探しになるようなことを問うことはありませんので、焦らず写真を理解するようにしてください。

逆に写っているのが1人だった場合は、聞こえてくる英語の主語は全て同じなので、動作や外見に関する矛盾を突く問題が出るということになります。また、写真自体が単純になりがちなので、気が緩んでしまうこともあり、引っかけ問題としても逆に、実に意地悪なものが出る傾向があります。
複数の人物やものがある場合と違って、逆に気を引き締めてください。写真そのものが単純であれば、それは問題の質が高いという警告です。


第三のテクニックは、「複数の人物が登場する場合、動きや服装、持ち物などに共通点、特徴などを探す」というものです。

複数の人間が居る場合、まず目立つ人間に注目をしてみましょう。例えば司会者らしき蝶ネクタイの男がいる、芸術家らしき派手な服装の女性がいる場合、そういった特徴の強い人間が正解に直結するカギとなります。

逆にただ単に立っているだけ、などの個性や主張が薄いキャラクターは正解になり得ません。ただし、変化球が来る場合もあるので、大まかな共通点のみを把握しておきことは忘れないで下さい。

ワンポイントとして、「消去法」も有効です。

迷ってしまった場合、消去法を試してみるのも1つのコツです。
明らかにあり得ない文章だったり、写真の中に存在していないものの事が書いてあったりして、自然とこれしか無いという答えもよくあります。

次に進むための斬り捨ても大事ですが、少し立ち止まって、中身を確認する余裕があるなら悪くない方法といえるでしょう。


第四のテクニックは風景の写真において、 「ものの位置や特徴をチェックする」というものです。

風景の場合、オフィスビルや家屋、学校や公共物などの建築物や、テーブル、額縁、観葉植物など、一定のものの位置と、その特徴だけをまず把握しましょう。

部分的にしか写っていないもの、判別が難しい程小さく写った人物などは、問題になる可能性は非常に低いので、そういった情報は省いても大丈夫です。

そして、問題文にない名詞もまた省くことができます。
「空に飛行機が~」と書いてあって、実際には何もない場合などもよくあります。

これは先ほどの消去法と似ています。
カフェやレストランもよく題材にされますが、テーブルの上に皿がある(実際の写真にはない)などもよくあるので、聞き取ることに気を取られ過ぎず、文章の中に潜む矛盾を洗い出すことで、得点アップに繋げましょう。

また時間を問うようなもの、何かが始まる、何かが終わる、などの時節を表す言葉が出てきた場合、それはミスを誘う罠であると考えてください。

風景において、時間(特に始まりや終わり)の概念は、ほぼ問われる事はありません。この点もしっかり覚えておいてください。


第五のテクニックは、「写真の中にある広義の意味での動き 或いは抽象化をチェック」というものです。

「動き」と私達が言われて真っ先に思い浮かべるのは、人、動物、そして乗り物などになります。しかし、それこそが大きな落とし穴なのです。例えば風景写真の中でもし、旗が揺らめいているなら、それもまた「動き」です。
或いは人物だけではなく、乗り物等も当然「動いて」いるのです。他にも芝刈り機などが出てきた場合などが考えられます。
また、抽象化とは、例えばピエロ(clown)が画面の中にいるとして、それを男(man)と表したりする事があります。これは同時に司会者、ツアーガイドなどの人間をこうした男(man)、女(woman)などとすることもよくあります。

これらの判断は、本当に何を言っているのかを真剣に聴いて判断せねばならないのが辛いところですが、その分、これを意識することで、リスニング問題に仕組まれた罠が見えてきます。

ここでさらにワンポイントとして、「人の書く音を聞く」のも有効です。これが正しいと目星をつけた選択肢。その問題にアナウンスが差し掛かった時に、一斉にカリカリとペンが動く音がしたら、それを信じて次に進むというものです。これは分かっている時には改めて正解を確認する意味。問題を理解できていない時には、苦肉の策として使う最後の秘技とも言えますが、ただ当てずっぽうに書くより遙かに有効ではあるので、是非覚えておいて下さい。

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